刑事弁護人 ブックレビュー
最近、図書館に通うことにハマっています。
この1か月で5回ほど通い、1回に6~8冊は借りました。
今回はその中から、刑事弁護人という本について紹介します。
この本は一言でいうと...
刑事弁護人の前例ない戦い
ですね。
??戦い??
まず、被告人の言葉から始まります。
警察って、そんなことまでしていいの?
という疑問から。
被告人は、GPSで捜査されていた疑いがある。それも、令状なしで。
令状なきGPS捜査
これって、許されるの??
プライバシーの問題にはならないか...
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日本では、令状主義が採られています。
逮捕には逮捕状が原則必要なように、他の捜査でも、強制処分を国家権力が行うときは、令状が必要となります。
GPS捜査は、警察が車にずっと張り付いているような状態で、プライバシーの侵害、さらには取り付けられていることから財産侵害にもなっていないか...などの論点が現れてくるのです。
この本の話は全て実話だそうです。
登場人物らが結成する弁護団の戦い。
団を率いるのは若手女性刑事弁護人です。
チームワークも活かし、前例なき論点にぶつかっていく姿勢はかっこいい。
GPS捜査について、前例なく、最高裁大法廷まで行きつきました。
それまでも、書面上で検察官との闘い?があったし、警察官もなかなか証拠を開示しなかったり。
印象的だったのは、最高裁の判決が5分だったことです。
短い!!と思いましたが...
伝えるべき内容を伝えるのは、時間ではない
ということで、過不足のない、凝縮された判決だったそうです。
本当に伝えたい内容は、量ではなく、質で伝わるということです。
これは、法律を勉強するときに、論文を簡潔に無駄なく書くということを基礎に培われる技術なのでしょうか...
弁護人について知りたい方にはピッタリの本です。